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臨床検査科 尿一般検査

尿検査は、健康診断の最も一般的な方法の一つです。
尿試験紙によって、蛋白・糖・潜血などを検査しています。また、尿中に含まれる有形成分を顕微鏡で確認し検査しています。

潜血(+)について

あなたは、健康診断などで潜血(+)といわれたことは、ありませんか?
潜血(+)とは、尿の中に血液の赤血球成分が混じっているということです。肉眼的に見て、尿が赤ければ気がつきますが、実際には、見た目では、分からなくても潜血(+)のことがあります。
潜血(+)の原因は、不明なことが多く、約8割の人は、不明だといわれます。しかし、残りの2割の人は、何らかの原因があり、疾患に発展する可能性があります。
まず、高血圧・糖尿病・高尿酸血症・白血病などで、全身疾患の一つの症状として血尿となることがあります。つぎには、腎炎による炎症が原因となることがあり、尿蛋白を伴う場合は将来悪化の可能性があり、注意が必要だといわれます。
そして、最も危険なのが、泌尿器系統の悪性腫瘍、つまり癌が原因の場合です。痛みを伴う尿路結石や膀胱炎で、血尿が出た場合は不快感を治すためすぐに病院に行きます。しかし、痛みを伴わない場合、ついそのまま病院に行くのを後回しにしてしまいがちでは?
もし、癌だったとしたら、すぐにも治療が必要です。膀胱癌は痛みを感じにくいといわれます。尿検査は、採血とは違い痛みなく出来る検査です。「たかが尿、されど尿」、痛みを感じなくても、潜血(+)といわれたら病院へ行き検査を受けましょう。

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                                                                  →左の尿を遠心分離した後の尿沈渣中の赤血球(顕微鏡下400倍

一般検査では、尿の他にも、便潜血検査や関節液・胸水・腹水・髄液の検査を行っています。