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臨床検査科 病理・細胞検査

病理検査

病理検査には組織検査と細胞診検査があります。

組織検査

胃や大腸などの内視鏡検査にて採取された組織の一部や、手術で摘出された腫瘍や臓器等を顕微鏡で観察できる標本に作成します。病理医は作成された標本を顕微鏡で観察し、病気の診断(良性か悪性かの判断)をします。また悪性腫瘍の場合、進行度を判定し術後の治療方針の決定などに役立つ重要な検査の一つとされています。

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正常の腺組織像 100倍

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腺癌の組織像 400倍

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正常の扁平上皮組織像 100倍

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扁平上皮癌の組織像 100倍

細胞診検査

尿・喀痰・胸水・腹水等の中に含まれる細胞や子宮膣部・頸部、体部からの粘膜擦過や病変部の針穿刺によって得られた細胞を顕微鏡で観察できる標本に作成します。細胞検査士はその標本に見られる「がん細胞や異型細胞」を探し出し、病変を推定します。病理組織検査に比べ検体採取で患者さんへの負担が少ないため繰り返し検査を行うことができるという点が特徴です。

■子宮頸癌について

近年、子宮頸癌は、罹患率・死亡率ともに若年層で増加傾向にあります。
子宮頸癌は、異形成(いけいせい)という前癌状態を経て癌化することが知られています。癌細胞に進行する前に、正常でない細胞(異型細胞という癌になる前の細胞)を細胞診で見つけることができます。つまり早期発見が可能です。20歳以上の女性では、2年に1回、細胞診による子宮頸癌検診の受診が推奨されています。

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正常扁平上皮細胞 400倍

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HPV感染した扁平上皮細胞 400倍
*HPV(ヒトパピローマウイルス):
子宮頚癌の原因として注目されているウイルスです。

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扁平上皮癌細胞 400倍

当院では2名の細胞検査士と1名の病理医(非常勤)によって検査が行われています。