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臨床検査科 血液検査(貧血等)

貧血の検査

■貧血とは?

簡単に言えば「血が薄くなってしまうこと」。具体的には「赤血球数(RBC)」「ヘモグロビン量(Hb)」「ヘマトクリット(Ht)」のうちいずれか、またはいくつかが基準値より少なければ「貧血」と診断されます。

■貧血の症状

・めまい ・頭痛 ・耳鳴り ・倦怠感 ・動悸 ・息切れ ・肩こり ・むくみ ・皮膚蒼白 などがあります。貧血を放っておくと体内の酸素が欠乏し、心臓が少しでも酸素を多く供給しようとして心拍出量を増やし、重度の貧血になると心臓に負担がかかります。

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この機械で「赤血球数(RBC)」「ヘモグロビン量(Hb)」「ヘマトクリット値(Ht)」を測っています。貧血の検査だけでなく、感染症や白血病等に関係する「白血球数(WBC)」や止血に関係する「血小板数(PLT)」も同時に測っています。

貧血の原因 行われる検査
赤血球の原料不足 鉄、フェリチン、葉酸、ビタミンB12など
脾臓で過剰に赤血球が破壊される 骨髄検査、超音波検査、肝機能検査など
赤血球が壊れやすくなっている ビリルビン、ハプトブロビン、赤血球に対する抗体など
多量の出血がある 出血源の特定(内視鏡検査)、便潜血検査など
赤血球が少ししかつくられない 骨髄検査、染色体検査など

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貧血の原因によって、血液中や骨髄中に見られる細胞も変化します。それを見逃さないために、顕微鏡にカメラを付けモニターに映してディスカッションを行っています。

血が止まりにくい時の検査

■出血傾向とは?

出血傾向とは、出血が止まりにくくなった状態のことを言います。

■出血の状況

・鼻血 ・歯肉出血 ・紫斑(皮下出血) ・過多月経 ・関節の痛みや腫れ(関節内出血)などがあります。

出血傾向の原因 行われる検査
血小板に異常がある 血小板数、出血時間など
凝固因子に異常がある PT(プロトロンビン時間)、APTT(活性化部分トロンポプラスチン時間)、フィブリノーゲンなど
血管に異常がある 毛細血管抵抗試験

凝固因子とは血を止める働きをする血液中の物質で主に肝臓で作られます。そのため肝機能が低下すると凝固因子の産生も低下し凝固因子の働きが弱くなります。また、凝固因子に対する抗体がある場合、先天性に凝固因子が欠乏している場合、ワーファリンを服用している場合にも凝固因子の働きが弱くなります。

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この機械で凝固因子の検査をしています。