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診療科 耳鼻咽喉科

当科の概要

耳鼻咽喉科の特徴と展望

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耳鼻咽喉科はその名の通り耳、鼻、のどを診る科です。咽喉とは『のど』を意味する咽頭と喉頭を合わせた表現です。耳は聞こえを司る感覚器、鼻とのどは呼吸器系および消化器系の入り口を構成しています。
耳鼻咽喉科ではこれらの領域に生じる様々な病気を診療しています。
そのほか頸部に発生する腫瘍(できもの)も耳鼻咽喉科で診察、検査できますが、手術が必要な場合は関連施設をご紹介させていただきます。

2013年1月より常勤医師1名と神戸大学非常勤医師とで診療を担当しております。毎日耳鼻咽喉科の外来がありますので受診、通院が以前より便利になりました。

多く扱っている疾患

  1. 耳 外耳炎、中耳炎、耳垢塞栓(みみあか)、突発性難聴、メニエール病、めまい、顔面神経麻痺
  2. 鼻 アレルギー性鼻炎、ハナ風邪、副鼻腔炎(ちくのう)、鼻ポリープ、鼻中隔弯曲症
  3. のど のど風邪、咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎などの感染症、口内炎、声帯ポリープ

耳の病気、特に難聴やめまいの患者さんには聴力検査を行っています。
鼻やのどの病気で深い部分を調べる必要があるときは内視鏡検査を行います。診察室でそのまますぐに行うことができ、モニターで映して患者さんと一緒に見ることができます。

できるだけ当院で診察、検査、治療が完結し、安心して通院いただけるような体制を整えていきたいと思っております。医師にとっては一つ一つの病気はよく見るありふれたものでも患者さんにとっては不安が大きいことと思います。
少しでもわかりやすい丁寧な説明で不安なく治療に臨んでいただけるようにつとめたいと思います。わからないことがあればぜひ遠慮なく聞いてください。

手術件数(平成28年度)

■鼻中隔矯正術…6件

■粘膜下下鼻甲介骨切除術…5件

■内視鏡下副鼻腔手術(ESS)…3件

■口蓋扁桃摘出術…3件

■鼓室形成手術…3件

■外耳道腫瘍摘出術…1件

■耳介腫瘍摘出術…1件

■頸部リンパ節生検…1件

■鼓膜チューブ挿入術…17件

■鼓膜穿孔閉鎖術(外来)…2件

医師紹介

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耳鼻咽喉科診療部長:石川 修司(いしかわ しゅうじ)

京都大学 平成9年卒

耳、鼻、のどの疾患の診断全般を行なっています。蓄膿症、中耳炎、扁桃腺炎などニーズの多い疾患については、当院で診断、検査、手術ができる体制を整えています。
耳鼻咽喉科は、悪性腫瘍を除くと、生命に直結することが少ないためか、例えば中耳炎などがあっても治療されず、こんなものだろうと我慢されている傾向があります。治療すれば、耳だれが止まったり、聞こえが良くなったりと改善することが少なくありません。
分かりやすい説明をするようつとめていますので、諦めないで気軽にぜひご相談ください。

所属学会・資格等:日本耳鼻咽喉科学会(専門医)、耳鼻咽喉科臨床学会、日本耳科学会、日本医学放射線学会(放射線科専門医)

こんな症状があったら耳鼻科を受信しましょう。

耳の病気、、、、聞こえが悪い、急に悪くなった

音がしっかり聞こえるためには音が耳の中へ入っていき、鼓膜がよく振動して、神経が音の情報を脳へと伝える『音のリレー』が働いていなければなりません。つまりこの仕組みのどこかがうまく働かないと聞こえは悪くなります。

(1) 突発性難聴

聞こえの神経が突然機能しなくなる原因不明の病気です。
ステロイドを中心としたのみ薬の薬物療法が一般的ですが、重症の場合は点滴をすることもあります。発症後1週間以内の治療開始が薦められています。日常生活の中で急に片耳の聞こえが悪くなったときは突発性難聴が疑われるので早めに受診してください。

(2) 耳垢栓塞

耳の穴の中(外耳道)に耳垢が詰まってしまった状態です。
一般に耳垢は自然に外に出るようになっているのであまり耳掃除は頻回にする必要はありません。しかし高齢者ではしばしば耳垢が詰まってしまうことがあります。たまるとしても耳垢は時間をかけてたまっていくものですが、完全に詰まった瞬間に急に聞こえが悪くなったと感じる場合もあります。

(3) 外耳炎

外耳道の皮膚の感染です。耳掃除のしすぎで発症することが多いので気を付けましょう。
初期は耳の中がかゆい、痛いといった症状ですがひどくなると耳から汚い汁(耳だれ)が出てくるようになり、もっとひどくなると炎症が鼓膜に及んだり外耳道が膿で詰まってしまって聞こえが悪くなります。点耳薬、軟膏などの局所療法を基本に治療しますが、場合により内服も併用します。

(4) 滲出性中耳炎

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鼻風邪をひいていてその後耳が聞こえなくなった場合は滲出性中耳炎が疑われます。
もともと鼻の奥と中耳(鼓膜の奥の小さい空間)は管でつながっているのですが(耳管といいます)、鼻風邪のために耳管の通りが悪くなると中耳に浸出液が溜まるようになります。これが滲出性中耳炎で、痛みのない中耳炎といえるでしょう。
成人にも発症しますが圧倒的に乳幼児に多い病気です。症状は耳の詰まった感じと難聴です。写真1は正常の左鼓膜ですが、滲出性中耳炎を示した写真2では薄い黄色の浸出液が貯留しているのがわかります。内服薬での治療が基本ですが、時として鼓膜切開という処置が必要なことがあります。あまりに頻回に滲出性中耳炎を繰り返したりお薬でよくならないときは鼓膜が凹んだまま変形してしまうために、手術が必要なことがあります。この場合の手術とは鼓膜に小さいチューブを挿入する処置と、アデノイドという鼻の奥の扁桃腺の一種を削るというもので全身麻酔下で行われます。チュービング後の鼓膜の状態は写真3のようになります。
子供はうまく自分の症状をお母さんに伝えることはできません。鼻が長らくグズグズしている状態で急に聞こえが悪そうに見えるとき(呼びかけに反応しなくなったとき)は早めに受診させてあげてください。なお上咽頭癌という鼻の奥の癌がこの滲出性中耳炎を契機にみつかることもありますので、成人の方も放置はせず早めに受診しましょう。

耳の病気、、、めまい

耳鼻科で診るめまいは一般には『目が回る』『回りの景色がぐるぐる回る』というものでふらふら感や目の前が暗くなるという立ちくらみとは少し異なります。
めまいに伴って、手足のしびれ、麻痺、呂律がまわらない、飲みこみにくいなどの神経症状があるときは脳梗塞が疑われますので内科の領域になります。
上記の神経症状がなくてめまい、耳鳴り、難聴などがあるときは耳鼻科を受診してください。

(1) 良性発作性頭位めまい

平衡感覚を感じる三半規管というところに小さな石が浮遊して、体を動かすたびに神経を刺激して不快な回転感を生じるというものです。
朝の起床時や寝返りをうったときに発症することが多いようです。一回のめまいの持続時間は数秒から数十秒程度が一般的です。難聴や耳鳴りはありません。お薬を飲んで様子を見ていれば通常は数日で治ります。診断のつくめまい症の中では一番多いと考えられているありふれた病気です。

(2) メニエール病

大変有名な病気ですが、めまい患者さんの中で本当のメニエール病の患者さんはあまり多くはありません。
メニエール病のめまい発作はぐるぐる回るめまいが数時間ずっと続くというものです。難聴や耳鳴りも伴います。薬物療法が基本でステロイドと利尿剤を中心に使用します。薬でもめまいをコントロールできないときは手術をすることもあります。

鼻の病気、、、鼻がつまる、ずっとつまっている

(1) 副鼻腔炎

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写真4:副鼻腔炎

昔より蓄膿(ちくのう)と呼ばれているものです。
頬の奥、目と目の間、おでこの奥などには副鼻腔という洞があり正常では空気しか入っていませんが、ここに細菌が感染して膿のたまった状態が副鼻腔炎です。うまく鼻風邪が治りきらないと副鼻腔炎を合併することになります。一般的な症状は鼻づまり、痰が鼻からのどに落ちてくる(後鼻漏)、咳などですが、炎症が強ければ上記の部位が腫れた感じや痛みも感じます。内視鏡検査をすると副鼻腔の入り口から膿が流れ出ているのが観察されます(写真4)。
抗生剤を中心とした薬物療法が基本ですが、慢性化していれば手術の適応となります。慢性化していると鼻ポリープができてますます鼻づまりがひどくなることもあります。

(2) 鼻中隔弯曲症

鼻の中は鼻中隔という仕切り板で左右に隔てられています。
これが大きく曲がっていると鼻で息をした時の空気の通り道が狭いために息苦しく感じます。鼻中隔弯曲症にアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、ポリープを合併していると重度の鼻づまりを起こして夜も息苦しくなります。このような場合は積極的に手術で根治したほうがよいと思われます。

(3) アレルギー性鼻炎

ハウスダストや花粉などにアレルギーがあると鼻の中の粘膜が炎症を起こして不快な症状を生む元となります。
代表的な症状は鼻水、くしゃみ、鼻づまりです。診断には抗体を調べるための血液検査が必要です。アレルギー性鼻炎の根治を目標とする免疫療法はまだ普及していません。内服薬と点鼻薬の組み合わせで症状をうまくコントロールするのが一般的です。

のどの症状、、、のどが痛くて飲み込みにくい

(1) 扁桃炎

口の中の扁桃腺が細菌に感染して炎症を起こしている状態です。
炎症が強いときは抗生剤を使用します。慢性化していたり何度も急性感染を繰り返すときは手術で扁桃腺を摘出することもあります。まれに扁桃炎が進行して扁桃周囲膿瘍という病気になることもあります。文字通り扁桃腺周囲に膿がたまった状態で、痛みのために摂食はおろか口を開けることもできなくなります。診断がついた時点で膿瘍の切開処置が必要となり、強力な抗生剤の点滴も併用することになります。

(2) 急性喉頭炎

気管の入り口を喉頭と呼び、そこに炎症が生じたものが喉頭炎です。
喉頭の真ん中には声帯がありますので一緒に声帯に炎症が及んでいれば声が枯れてきます。急に声の出なくなるのど風邪がつまり急性喉頭炎です。内服薬や吸入薬で治療します。喉頭のうちその外側の部分が腫れていると痛くて飲み込みにくくなることがあり、その場合は内視鏡検査で調べる必要があります。